いろはにほへと
「いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす」いろは歌として有名ですね。また物事の初歩段階においてでも「oooのいろは」と呼ぶこともあります。書くときはこう書きますが、読むときには「いろはにおえど ちりぬるを ・・・」などと読んだりします。
このいろは歌、意味まであるんです。
「色はにほへど 散りぬるを 我が世たれぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず」(花は咲いても散ってしまう。そんな世の中にずっと同じ姿で存在し続けるものなんてありえない。「人生」という険しい山道を今日もまた1つ越えて、はかない夢は見たくないものだ、酔いもせずに。)
仏教的無常観が感じ取れると思います。 また明治になってから新しいいろは歌として「とりな順」というものが作られたりもしました。
「とりなくこゑす ゆめさませ みよあけわたる ひんかしを そらいろはえて おきつへに ほふねむれゐぬ もやのうち」
どちらの歌もよくできていると思います。それに比べて「あいうえお順」といったら・・・